スカルラッティのソナタ 〜鍵盤の冒険家〜
皆さん、こんにちは!愛媛のピアノ教室、LUMINA Music Academyです。今回はスカルラッティについてお話したいと思います。
ピアノを学ぶ中で、スカルラッティという作曲家に出会ったことはありますか?スカルラッティ(Domenico Scarlatti, 1685-1757)はイタリア生まれの作曲家で、18世紀前半に活躍しました。彼の書いたソナタは、どれも短くシンプルな形式ながら、とても独創的で、今なお世界中のピアノ学習者や演奏家に愛されています。
スカルラッティのソナタは全部で555曲あると言われており、どれも単一楽章の自由な形式で書かれています。バッハの「平均律」やモーツァルトのソナタとはまた違う、独特の世界観を持っています。スペインの宮廷で長年暮らした彼の作品には、ギターを思わせるリズムや和音、民族舞踊のような生き生きとした雰囲気が感じられるのも特徴です。
技術的には、手の交差、急速な音階や分散和音、装飾音の連続など、ユニークなテクニックが多く使われています。こうした要素を練習することで、指の独立性や柔軟性が養われ、より自由な表現力が身につきます。また、左右の手でまったく異なる役割を演じることも多く、読譜力や音楽的な感性を高めるのにも最適です。
スカルラッティの曲は1曲あたりが短いため、インベンションの次のステップや、発表会でのレパートリーにもぴったり。初級〜中級向けのやさしいソナタもあるので、バロック音楽の中でも比較的気軽に取り組むことができます。
バッハの理知的な構成とはまた違った、感性の自由さと即興的な面白さ。スカルラッティのソナタは、まるで小さな冒険のような一曲一曲です。ぜひ一度、レッスンで取り上げてみてください。思いがけない発見がきっとあるはずです。
代表曲
ソナタ ホ長調 K. 380 / L. 23
Sonata in E major, K. 380 / L. 23
ソナタ ニ短調 K. 1 / L. 366
Sonata in D minor, K. 1 / L. 366
ソナタ イ長調 K. 208 / L. 238
Sonata in A major, K. 208 / L. 238