愛媛のピアノ教育の今、そして私の教室が目指すもの
こんにちは!愛媛のピアノ教室、LUMINA Music Academyの代表の前田翔太です。今日は、少し個人的な思いも交えながら、愛媛におけるピアノ教育の現状についてお話ししたいと思います。
愛媛県には、音楽高校も音楽大学もありません。東京藝術大学や桐朋学園といった一流の音楽大学を目指す生徒は、そもそも身近にロールモデルが少なく、情報も限られ、途中で夢をあきらめてしまうことも少なくありません。
実は、私自身も音大受験を目指していた高校生の頃、週末になるたびに夜行バスや飛行機で東京までレッスンを受けに通っていました。片道8時間以上かかることもありましたが、それでも「どうしても音楽の道に進みたい」という気持ちだけで続けていました。
でも、今振り返ると、同じような志を持つ生徒たちが、もっと地元で学べる環境があったらいいのにと強く思います。
さらに追い打ちをかけるように、長年音楽の拠点となっていた松山市民会館が老朽化により閉館することになりました。発表会や演奏会の舞台として多くの人に親しまれてきた場所が、静かに幕を下ろす——これは、地域の音楽文化にとって大きな損失です。
こうした現状を目の当たりにし、私は一つの決意をしました。
「愛媛の子どもたちが、夢をあきらめなくてもいい場所をつくりたい」
その思いから、この教室を立ち上げました。
ここでは、単なる“習い事”としてではなく、一人ひとりの感性と可能性を大切に育てるレッスンを行っています。受験を目指す生徒もいれば、「ピアノが大好き」という気持ちだけで通っている生徒もいます。そのどちらも、音楽に向き合う姿勢としては同じくらい尊く、かけがえのないものです。
愛媛という地方にいても、本気で学びたい人にとって、学びの場は身近にあるべきです。そして、その思いを支え合えるコミュニティや環境も、私たち一人ひとりがつくっていけるはずです。
ピアノを通して、夢を育て、心を育てる。
LUMINA Music Academyから、そんな未来が広がっていくことを願って。